【ポッケ流投資考察】なぜ投資に信用取引を使うのか - ちょっぴり理論派「ポッケ」の投資冒険記

ポッケです。本日はなぜ私が信用取引を使って投資を行うのかをお話します。

投資の効率を上げるには
個人が可能な資金調達の方法
①銀行などで借り入れ
②レバレッジ投資
③信用取引
まとめ

投資の効率を上げるには

ピケティの式　r>g　に従って市場が長期的に右肩上がりであるならば、理論的には資金を全額投資するのが正しいはずです。その考えをさらに進めると、借金をしてでも（その利率を超えていれば）投資は成果が上がるはずです。株式会社が融資で資金を調達して事業を行っているのも基本的には同じ考えですよね。

個人が可能な資金調達の方法

個人が資金を調達するのにはどのような手段があるでしょうか。

①銀行などで借り入れ
②レバレッジ投資
③信用取引

とりあえず思いつくのはこれくらいでしょうか。順番に見ていきましょう。

①銀行などで借り入れ

これは資金調達で最初に思いつくやり方ですかね。いつも使っている某銀行から、用途自由のカードローンの広告はがきが届いたので見てみると、利率1.5〜14.5%　10〜800万円と記載があります。800万円で利率1.5%なら価値がありそうです！しかし調べてみると…なんと借り入れは年収の1/3までしかできないようです。800万円借りるためには年収2400万円…一般市民にはとても無理ですね、諦めました。

②レバレッジ投資

同じ資金で数倍の利益が得られる、つまりは資金を数倍に増やすことと同義！ということで以前はNASDAQ3倍ブルなどを購入していた時期もありました。また失敗談の一つで紹介いたしますが、2021年中ごろにスタート、2022年以降の暴落で(途中で2倍ブルに逃避しましたが)当時の投資資金の50％は減少し、そこそこ肝が冷える思いでした。

今でもNASDAQ100自体に対する熱い思いは変わりませんが、レバレッジ投資には長期保持のデメリットが複数あります。

減価の影響が大きい　…　ボックス相場ではどんどん落ちます。
為替ヘッジ無しが無い　…　ヘッジコストが高く(日米金利差2024年1月現在では約5%程度か)、円安時に利益が取れない。
信託手数料が高い　…　1%程度と他の投資信託と比べかなり割高。

この三つの組み合わせの影響で、NASDAQ100は2021年の最高値以来約2年で同じ水準まで戻りましたが、この間にNASDAQ100の2倍ブルは約-25%となりました。つまり、積み立て序盤であれば投資総額に対して積立額が大きいので、暴落時の買い増しが効いて大きく資産を増やすことができます。私も昨年の大きな上昇には乗れたためプラスにはなりましたが、資産が積みあがった後に暴落が起きると、買い増しを行っても資産全体からみた買い増し分の割合が小さくなるため、元本の減少が痛すぎます。さらに為替ヘッジが付いているため円安時の利益をとれず、そこそこ悔しい結果となりました。

③信用取引

上記レバレッジのデメリットがほとんどない方法はないか、と調べた結果、とんでもない事実にたどり着きました。

どう言うことかは分かりませんが、野村證券さんの利率は異次元の安さです。10万20万なら違いはありませんが、長期投資で100万円程度以上を信用取引で扱うならどう考えてもこれしかありません。住宅ローン以外では、このような利率でお金を貸してくれる会社があるでしょうか。ETF数は比較的少ないですが、このメリットは大きいと考えています。

信用取引は古典的なレバレッジをかける方法のため、現在主流のレバレッジ投資にはなかったデメリットもあります。レバレッジ投資信託では高額の手数料等を価額に含める代わりに、償還さえ気を付ければ価格がいくら下がっても持ち続けることができます。しかし信用取引では30％程度（証券会社により異なります）の保証金率を下回ると追証（おいしょう）となり強制決済の恐れがあります。例えば信用2階建て取引（レバレッジ2倍…現物株100％+信用株100%）の場合、30%足らずの価格下落で追証のラインとなります。そのため、レバレッジの割合(どの程度信用取引を取り入れるか)の調整と、ポートフォリオ全体の下落には細心の注意を払う必要があります。