ポッケです。本日はNASDAQ100とTLT、Nifty50のリターン、リスク、相関係数から、ポートフォリオに組み込む適切な割合を考えたいと思います。現在私が購入しているETFは設立してから間もないため長期データが無く、Nasdaq100に連動するETFであるQQQと、米国20年超国債ETFであるTLT、Nifty50の元指数を代わりに用いて過去分析をしたいと思います。
QQQとTLT、Nifty50の20年週次チャート(ドルベース、インドルピーベース)
まずはこれまでのQQQとTLT、Nifty50のチャートを見てみましょう。ヤフーファイナンスのデータを取得しており、TLTが2002年からしか無かったため、キリよく2004年2月から20年間の週次データをグラフ化しました。
縦軸はドルまたはインドルピーです。同じ枠内で上昇具合を比較するため、Nifty50は指数を1/40しています。また横軸は日次や月次のデータも作ってみましたが、日次は細かすぎて長期には必要ないと感じました。また月次で確認すると、暴落時の谷を拾えずにかなり小さくなりました。ある程度の粒度を残すという意味で週次データとしました。
これを見るとNifty50もNASDAQ100に負けていないように見えますね。
QQQとTLT、Nifty50のリターン、リスク、相関係数(ドルベース、インドルピーベース)
ではこれらの週次データから算出した、お待ちかね(?)のリターン、リスク、相関係数です。
QQQとNifty50のリターンはすさまじいものがありますが、一方リスクはかなり高くなっています。リターンが約13%、リスクが約20%ということなので、ばらつきが正規分布に従うとすると、毎年68%の確率で-7%~33%となる、という計算になります。
一方TLTはぱっとしませんね。リターンはほとんど無いのに、リスクだけはいっちょ前です。これは直近に行われた米国政策金利の引き上げの影響で、超長期債券の価格が暴落したことによる影響です。現在米国は政策金利の利上げをストップさせており、多少の利上げの可能性も無くはないと思いますが、今後インフレや景気動向を確認したのち利下げするのではという観測がなされています。利下げ時期は今すぐではなさそうですが、私は長期的には利下げと考えているおり、今年か来年か再来年かは分かりませんが利下げ時の価格上昇を見込んでホールドしています。またこの数値は配当を含みませんので、実際のところ特に配当の多いTLTには年数%がリターンに上乗せされることになります。
続いて相関係数です。以前の記事でお話しした通り、相関0なら無関係、マイナスなら逆の動きをするということで、合わせて持つことでリターンを下げずにリスクを下げることができます。仮に上記で算出した直近20年の条件でQQQとNifty50を50%ずつ持つと、リターンは12.98%で中間値、リスクはなんと17.29%(3%近く減少!)となります。よく分散投資はフリーランチ(タダ飯)と呼ばれ、長期投資では必ず行うべきと考えています。
今は勉強中のためこれらの3種としていますが、これから検討を進めると、比較的ハイリターンの分散投資先としてビットコインや金(ゴールド)、その他ETF等も選択肢に入ってくると考えています。引き続き勉強結果をこのブログで共有しながら投資を続けていきたいと思います。
今回は外貨建ての場合で計算しましたが、私が購入しているのは国内ETFなので、次回は円換算を行い分析したいと思います。
毎回の記載となりますが、これらの分析は過去の結果であり、未来の動きはだれにも分かりません。その点は十分考慮の上、参考にしていただければ幸いです。
↑次の記事です。
投資はみなさまの「ポッケ」の範囲で、慎重に自己責任でお願いします。
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